武士の時代において名刀は単に求めれば手に入るものではなく 、所持者には刀に相応した「 格 」が求められました。ゆえに刀は人そのものを表し、「もののふの魂 」となったのです。
後期展示は「 名刀・美のひみつ」と題し 、日本刀の鑑賞ポイントである「 刃文 」・「 地鉄 」・「 姿 」の三つの要素から 、名刀の美について迫ります。切れ味を保っため必要不可欠である「 刃文 」、刀工の流派による個性が表れ 、奥深い鉄の魅力を感じさせる「 地鉄 」、刀の反りや鋒といった形状の美しさなど、名刀の持つ「 姿 」の美をご覧ください。