展覧会・イベント

秋水美術館所蔵品展 「備前刀 ー用と美の系譜ー」

2018年12月21日(金) ~ 5月26日(日) 2階鑑賞室

吉備(きび)国は現在の岡山県全域と広島県東部、兵庫県西部にまたがる古代国家です。古来より鉄の産地として知られています。奈良時代には備前・備中・備後・美作(みまさか)の四ヶ国に分けられましたが、なかでも備前国は刀剣の産地として栄えました。

平安時代中期から後期にかけて「日本刀」と呼ばれる形式の刀剣が完成すると、備前に友成(ともなり)や正恒(まさつね)らの刀工が現れました。それ以降、吉井川の流域を中心に多くの鍛冶が居住し、中世には全国最大の刀剣生産量となりました。約500年間にわたる様々な鍛冶や流派の消長は、現存する備前刀に多くの紀年銘が残されていることから、研究の上でも非常に重要な役割を果たしています。

本展では、所蔵する備前刀を年代や流派に分けて展示し、刀工や作品の変遷を辿り、備前刀の美と見どころをわかりやすくご紹介いたします。美しい地鉄と明るく冴えた刃文など備前刀の魅力を、この機会にご覧ください。

展覧会情報

会期・会場 2018年12月21日(金) ~ 5月26日(日) / 2階鑑賞室
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始(12月28日〜1月4日)、展示替え休館(2月25日〜2月28日)
入館料 一般1,000(800)円、高校生500円、中学生以下無料 (  )内は20名以上の団体料金
その他 前期 2018年12月21日(金)→2019年2月24日(日)
後期 2019年3月1日(金)→5月26日(日)

[同時開催] 3階鑑賞室
所蔵品コレクション「新春展」2018年12月21日(金)→2019年2月24日(日)
「小磯良平展」2019年3月1日(金)→2019年5月26日(日)

「日本刀鑑賞の手引き」ギャラリートーク
毎月 第2日曜日14:00〜(要鑑賞券)