鎌倉時代以降日本の政治の中心的存在であった武士は、南北朝期の「婆裟羅(ばさら)」や室町後期から江戸初期にかけての「傾奇者(かぶきもの)」といった独自の気風と美意識が、文化・芸術に深く影響をもたらしました。江戸時代には武士のファッションである印籠や刀装具などに蒔絵や螺鈿・堆朱などに高い工芸技術を発揮した作品が多く作られました。
今回は武士のファッションにスポットを当て、江戸期の工芸技術の結晶である美しい印籠コレクションを中心に、刀剣・刀装具を合わせてご紹介いたします。印籠と刀装具に宿るいにしえの職人技をお楽しみください。
【主な展示作品】
・印籠
・重要刀装 金梨子地葵紋散蒔絵鞘糸巻太刀拵
・加賀象嵌揃小柄