アジアはやきもの文化の中心地です。また、世界に先駆け磁器を発明した中国は、これを交易品として輸出し、朝鮮半島や日本、東南アジアの国々、遠くイスラム諸国やヨーロッパにも優れた作品をもたらしました。とくに中国の宋から清にかけて焼かれた様々なやきものは、日本において茶の湯に取り入れられ、宝物として大切にされています。中国の影響をうけて、十七世紀初頭には日本でも磁器が作られ、ヨーロッパでは盛んに磁器の作り方についての研究が行われるなど、世界に大きな影響を与えました。
本展では中国を主体に、朝鮮、日本などアジアで作られたやきものを展示いたします。やきものの美しい「色」、多彩でユニークな「かたち」にスポットをあて、その魅力をわかりやすくご紹介します。