日本列島は日本海を隔て、中国大陸と面しています。縄文時代から現代に至るまでの長い歴史の中で、日本と中国は人や物の交流を続けながら互いに影響し合い、独自の文化を醸成するに至りました。特に室町期の唐物招来でもたらされた大陸の水墨画は日本の絵画に多大な影響を与え、中世から連綿と続く日本画の根底を成すに至りました。
この度、当館収蔵品から近現代の中国水墨画界を代表する董寿平の作品を展示するとともに、近代以降の日本の水墨画についても併せて展示いたします。中国水墨画と日本の水墨画の魅力や違いなどを分かりやすくご紹介いたします。
【主な展示作品】
・董寿平「大紅梅図」
・董寿平「大墨竹図」
・横山大観「雨餘」
・山元春挙「松二富士山」(水墨美術館所蔵)
・平福百穂「獅子図」(水墨美術館所蔵)
・小杉放庵「雪に人物、羊」(水墨美術館所蔵) など
中国と日本は文化的に互いに影響しあい、とくに中世以降、中国の水墨画は日本画に大きな影響を与えました。本展では、当館コレクションのなかから、代表的な現代中国画家・董寿平と近代日本画を比較展示します。