秋水美術館では、開館二周年を記念し、当館収蔵作家の安達博文を取り上げ「安達博文の世界―僕の中のぼく―」展を開催します。
安達博文は1952年富山県朝日町に生まれ、東京芸術大学院を修了後、文化庁派遣芸術家在外研修員となり、イタリア・フィレンツエに留学。97年には第40回安井賞展で栄えある特別賞を受賞。以来、全国を舞台に活躍している作家です。
日々自分と向き合い、日々の生活の中で繰り広げられる様々な心のこだわりを、あえて洒脱な軽妙さで、さらりと描く独特の世界は、テンペラ画の技法を用いることで、より登場する人物像を鮮やかに映し出し、多くの人々を魅了してきました。
今回、長く教鞭を執った富山大学芸術文化学部の退任の節目にあわせ、初期から近年までの代表作品を厳選し、安達博文の魅力とその軌跡を辿ります。
安達博文 略歴
1952年 富山県朝日町に生まれる
1979年 東京藝術大学大学院修了
1991年 文化庁派遣芸術家在外研修員 (イタリア・フィレンツェ/‘92まで)
1997年 第40回 安井賞展特別賞受賞
1999年 安達博文の世界展-僕の中のぼく- 池田20世紀美術館
2005年 安達博文展 現代の写楽か-安達の眼- 駒ケ根高原美術館
2017年 3月 富山大学芸術文化学部 退任
現在 国画会会員
画像
上段左:オラ 100号F 1977年 東京藝術大学卒業制作 /
上段中:男と女 130号F 1979年 東京藝術大学大学院修了制作 /
上段右:WANGUN-虹の雨 150号P 2011年 個の地平展 /
中段左:男と女と犬 190cm×250cm 1992年 /
中段右:時の符-XXⅠ 200号変形 2017年 第91回国展 /
下段:日記2016-Ⅱ 80号F 2016年